マリカ日記  関係ない方は読まないで下さい。  Listリスト  おてま
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平成16年12月31日(金)

アレキサンドラと動物病院が来て、年越しそばをいただく。
ヨンさまは、外泊。
平成16年12月30日(木)

今年最後のダンス・レッスン。踊り収め。
普通の仕事と違って、踊りは筋や筋肉を使っていないと維持できないので、
お休みになってもちっとも嬉しくない。
むしろ、レッスンがあった方が、きちんと身体が維持できるので、ありがたいくらい。
平成16年12月29日(水)

ここのところ北新宿にとまりに行って、読書をしている。
夜は猫がいない方が、読書に集中できる。
イヌおちゃんが、ロシア猫たちと運動会をするのですごい騒音。
平成16年12月28日(火)

恒例の永谷音楽事務所主催のパーティー
絶対にオーストリア、スイス、チロルにこだわって、服から楽器からワインから、統一
しているところが、永谷さんのすごいところ。
もしかして、ここ 20年間くらいほとんど毎年お邪魔している。
今年は、ロシアのイユオリさんと、アレキサンドラさん、ケベックのヒューゴーさん、
ヨン様の双子の弟、早稲田のロシア文学を出たビジン氏と参加。
感動的なのは、某会社の社長さんが、ムッチーニなどというステージネームを勝手に
つけて、カンツオーネをとうとうと歌い上げ、さらには、この日のために練習したという
フルートまで披露したこと。
ショーペンハウアーがディレッタント(シロウト)を謳歌する文章を書いたけれど、
それは、ムッチーニのためにあると思わせるようなすごい演奏。
笑いすぎて、マスカラ落ちそうになるけれど、本物の芸術を目指して、一生懸命に
演奏する姿は輝いていた。
「ウィーンの辻音楽師」が、「夜は私の芸術のための時間です。技術を向上させるため
家で練習をしますので、働きません」と言ったけれど、動機が純粋だったら、もう、
技術は次なんだと思わせるような存在は、すごくユニーク。
さて、アレキサンドラさんが歌っている時の嬉しそうな顔、これを見る私は、なんという
幸せ者。
芸術家は、自分の一番好きな表現をしている時に、一番美しく輝く。
その瞬間にその人の人生すべての生命力が結集する。
最高の瞬間3分のために、いかに多くの努力がなされたことか。
だから、その瞬間は至福の時となる。
平成16年12月27日(月)

撮影がうまくいって嬉しい。
キャストが抜群によかった。
やはりブルーのドレスで正解。
平成16年12月24日(金)

東京駅から東京フォーラムまでのミレナリオのトンネルをくぐる時、さりげなく、大きな声で
「ヨン様、どこから来たの「、「ソウル」、「お名前は何ですか」、「ヨン様」、というような
会話をしながら歩いた。
平成16年12月24日(金)

2ヶ月前より、クリスマス・イブのためにヨン様をカスタマイズした。
東京タワーのライト・アップは、場所が田舎のるつぼのためか、あまり、ぱっとしない。
ただ、消費電力がすごいだろうと思った。
あの距離、色を染めているのだから。
赤いタワーを緑や白にするなんて、だれが考えたのだろう。
私なら、下半分全部消してしまうなんてつまらないことしないで、東京タワー全部使って
ガーンとかっこいいことするだろう。
平成16年12月23日(木)

天皇陛下のお誕生日、おめでとうございます。
思い出すは、ペルーの日本大使館人質事件。
当時のフジモリ大統領は本当によくやって下さった。
国際的英雄で、私は尊敬している。
アマゾネスのような性格のロシア猫アナスタシアちゃんが、はじめて私と一緒に寝て
くれた。
朝起きたら、私にぴったり寄り添って、掛け布団の中にいた。
セルゲイちゃんのような甘えん坊さんは、来た2日後から私になついてくれたけれど、
アナスタシアちゃんは、心に傷を持っていて、なかなか人に馴染まない。
いつも、ハーと言って、人を威嚇しようとする。
トニーさんは「ビッチ」と呼んでいるけれど、私は「エンジェル」と呼んでいるので、
本人もわかって、なつきはじめてくれているのだろう。
平成16年12月22日(水)

ニューヨークから来た、ロシア系ユダヤ人が、来月からマリカ・ハウスのメンバーに
なることになった。
顔がプーチンにそっくりなので、似てると言ったら、喜んでいいのやら、複雑な
心境だと言った。
マリカ組の多様性は、いつも私の誇りだ。
ちなみに今は、ドイツ、イギリス、マルタ、アメリカ、カナダ、イタリア、中国、ベトナム、
日本のメンバーで、だんだんおもしろくなってきたので、もっとハイソで、スノッブな
雰囲気にしたい。
外人ハウスと違って、喫煙者を排除し、大学卒業者以上の人のみを選ぶので、
変な人がいないのも、クールになる理由。
平成16年12月21日(火)

「アレグリア2」でロシア魂を垣間見た。あんなことは、ロシア人しかできない。
一体ロシア人以外、中国人は別としても、どこの国の人があんなことに挑戦できるのか。
競技会で白いユニフォームを着て演技しているのと違い、衣裳があれだから、もう
最高に芸術。これでは、日本のサーカスはとても太刀打ちできない。
国際大サーカスや、カキヌマ・サーカス、関根サーカスが存在していたこと自体が
奇跡だ。
でも、ソ連崩壊前だから、可能だったのだ。
シルク・ド・ソレイユが動物を使わないのも、世界の観客に歓迎される原因の
ひとつだろう。
かわいそうな動物を、鞭で脅して芸をさせるのではなくて、あくまで、人間の
肉体のできる限界を目指して、芸術表現の域に高めているところが素晴らしい。
ところで、中国人2名の、ぐにゃぐにゃ関節なし人間技は、気色悪くて見ていられないから
やめた方がいい。
2名の女性でできることは、知れているし、腰を痛めるだろう、股関節が脱臼しないか、
中国はいくらでも人口がいるから、ひとりやふたり、使いものにならなくなっても、あまり
問題ないのか、それなら、顔が大きい人を使わず、もっと、顔の大きさと体のバランスがとれて
いる人をキャスティングできなかったのか(一人はヨーロッパ体型だったが、もう一人は
東アジア体型だった)、身体を壊してしまうとしか思えないけれど、十分な報酬をもらって
いるのだろうか、代々木公園の上演会場勤務ということは、あの人たちは、どこに
宿泊しているのだろう、いろんなことを考えてしまった。
ところで、入場料は、1万1千5百円だが、インターネットオークションで買うと、
4千円なので、少し面倒でも、ネットで買った方が数段いいということに気づいた。
他の公演もそういう買い方をしていればよかった。
東京がもう少し小さかったら、ニューヨークのタウムズスクエア・チケット売り場みたいな
ことも可能かもしれないけれど、この大きさであちこちでいろいろなことをやっているから、
物理的に不可能。
だから、当日券というのは、難しいけれど、数日前にネットで買うのが一番かしら。
平成16年12月19日(日)

合わせ鏡はよくないと言われるけれど、一部合わせ鏡にしたら、部屋がすごく広く見える。
あともう一箇所くらい合わせ鏡にしてもいいと思っている。
セルゲイちゃんは、どんどん、回復してきた。
跳ね回ってかわいい。あと一歩。
ウクライナ人たちのアドバイスによる、お茶で治した成果を、数万円とった
新宿動物病院と北川動物病院に見せてやりたい。
猫の目は、紅茶で治る。中国茶でもよい。
カット綿で何度も拭くと、医者要らず。
平成16年12月18日(土)

NHKの英語教育番組に何人かの候補者を連れて行く。
番組側から一番名指しされていたアメリカ人は、たまたまお見舞いのため、本国へ
帰っていて、日本へは明日戻ってくる。悲惨なタイミング。
ひとつ、思ったことは、教育番組の外国人出演者が非常にダイコンなのは、ヒッピー
あがりで、配偶者ビザでに日本にいついた、英語圏出身の非演劇関係者男性たちが、
無経験にはったりだけで、ヒッピー時代の延長で、フリーランスやっているから
かもしれない。
基本的には、ロシアのフリーランスというのは、日本にいないから、ロシア人は大体が
学術研究者なので、いまいち、こまわりがきかない。ただし、まともな人が多い。
こういう時のメンバーには、決して入っていない。
こういうの撮ろうとすると、北米、南米、西欧、日系ハーフになってしまう。
その点、英語圏の連中は、こすいし、目から鼻に抜けるような行動をとる。
よく生き延びていると、感心することも多々ある。
私は、ロシア人との方が、仕事がやりやすい。当たり前かも。
平成16年12月17日(金)

今、思い出すと、去年の今頃は、頭巾ばあさんと、メールのやりとりなんかしていた。
もう、信じられない。激しく絶対に時間の無駄。
今の私には、頭巾よりもっと大切なことがいっぱいあるけれど、頭巾に送金した寄付金は
返してもらおう。
平成16年12月16日(木)

モーモーパラダイスのブランチにスキ焼食べ放題へ行く。
たまご3個で食べたから、もう、死にそう。
デザートに、信濃町のナポリへアイスクリームを食べに行く。
こんな生活をしていたら、ブタになる。
ベトナム人が、夕食つくってくれるようになってからというもの、定期的に3度食事をしたり、
たっぷりのお肉が毎回入っていたり、栄養をとり過ぎたり、絶対にこんなことではだめ。
たまに、夏ミカン1個だけとかの食事もしないと。
体操選手で、朝はイチゴを4個だけなんていう人がいるけれど、身体を使う人は、
たまには、お肉やでんぷん抜きの、本当に軽い食事をすべき。
フロアーストレッチをしていて、余計な脂肪がついているのを自分で感じる。
平成16年12月15日(水)

今月のバンコク行きの便がとれなかったので、来月になってしまった。
それに、直通便でなく、シンガポール経由。ああ、がっかりなんて思わずに、
久しぶりにシンガポールへ行くのだから、ラッキーくらいに思わないと。
前回のシンガポールは、2番目の夫と一緒で、最悪の旅だった。
どんな男と旅行に行っても、ここまで激しくつまらない旅行はありえないだろう。
しかも、国全体がテーマパークときているから、シンガポールにいい印象を持って
いない。
よりにもよって、そんなところが経由なのは、皮肉。でも、無料だから文句言わない。
夜、民族舞踊の上演を見たいのだけれど、ぜんぜんそういうのが見当たらないのは
どうしてかしら。
タイや、カンボジア、スリランカ、フィリピン、韓国では、民族衣装を着た出演者たちが、
各地方の歌や踊りを楽器演奏とともに上演してくれて、本当に楽しく、その国の
文化が学べる。
シンガポールは、サルサや、かっこいいクラブはあるようだけれど、民族的な
上演は鑑賞できないのだろうか。
外国文化にうつつをぬかしている暇があったら、自分の文化に目覚めろと言いたい。
そういえば、数年前にうちで踊ってくれていたシンガポール出身のバレリーナ、
顔は中国だけど、踊りはすごく上手だった。
きっと、若い人はかっこいい外国文化にぞっこんで、民族舞踊は、地元の老人会
みたいなところでしか、やっていないのかも。
平成16年12月14日(火)

こんな男が入居してきた。
これだから、マリカ・ハウスはおもしろい。
おいしいものをすべてあきらめ、鍛錬に鍛錬を積み、すごい生活をしないと、この体は
つくれない。
お豆腐みたいな体の男たちに見せてあげたい。
筋肉使わない生活はだめ。
実は私もチョコレートをここ1ヶ月口にしていない。延長する予定。
トレーニングしても、チョコレートを口にしたら最後、ゼロに戻ってしまう。
平成16年12月13日(月)

ルーマニアのダニエルが明日で帰国することになった。
元共産圏だった人は、ひとつのことに集中した時のエネルギーがすごい。
余計なことに心を配る物理的な余裕がなかったことが、人の集中力を高めるのに
絶対関係していると思う。
これが、オーストラリアあたりだったら、すぐに弱音を吐くと思う。
平成16年12月12日(日)

子供の頃、白金自然教育園へ行くということは、まる1日がかりの大変な行事で
あったのに、大人になってから行くと、なんて小さな場所なのだろうと思う。
洗練された新宿御苑と比べると、子供には大自然のジャングルのように感じられた
ものだった。
今日、雨上がりに3年半ぶりに訪れてみると、ぐるっとひとまわりするのに、30分しか
かからなかった。
もっとも、子供の頃は、お弁当や、お昼寝シート、写生の道具、鳥やオオサンショウオ
(結局、一度も見たことがなかった)双眼鏡など、いろいろ持って行き、実にやることが
たくさんあったのに、紅葉を見ながら歩くと、本当にあっという間なのには、驚かされる。
途中、水生植物園の少し手前で、大きな白い猫にあったのには、度肝を抜いた。
野生化してしまった、家猫か。ピクニックに連れて来られて、逃走して、ここで
サバイバルしているのか。冬の雨の日など、どうして暮らしているのだろう。
何を食べて生きているか。
ふと、にゃんぐさんや、イヌおちゃん、ロシア猫たちのことを考える。
ホットカーペットの上から一歩たりとも降りられないあの子たちは、大自然の中で
サバイバルなんて無理。
そのあと、松岡美術館で見たペルシャの陶器が実によかった。
財をなしたあとは、あのように、個人の美術館をつくって、社会還元するのは、大変
有意義なことだと思う。ただし、入り口に、自分の彫像なんて置いてはいけない。
この美術館をつくったのは、何を隠そう、この私でございますよという姿勢が
なくなった時、来訪者は、この美術館の創始者を本当に尊敬するのだ。
ところで、猫姫のことが、ヨーロッパに本部を置く在外イラク人サイトに掲載されている
とのこと。
平成16年12月8日(水)

イヌおちゃんが、人間だったらと思う。カルメン並の激しい女をおとなしくさせるのは、
ひとえにイヌおちゃんの温和な人間性。
ロシア猫たちの子育ては、イヌおちゃんに任せている。
平成16年12月4日(土)

朝、日本テレビの「世界のブラックジャック」にダナちゃんを連れて行き、新宿に
戻り、「ペチカ」で、4人のロシア人、ウクライナ人たちと、ロシア料理食べ放題ランチ。
ウクライナの母は、医者より物知りだそうで、猫の目には、紅茶を綿に浸して、何度も
拭いてあげるのがいいと言われる。
事務所へ戻り、リハーサルや、衣裳の準備。
夕方上野精養軒でサンタクロース
パソ・ドブレもやり、次回は、ソロではなく、まわりに群舞ダンサーを配してやろう。
ビゼーの「カルメン」を使ったことで、品格がアップ。
これまで、「バイラモス」や、ジプシーキングで乗り切ってきたけれど、これからは、
格調高いクラシックで、「ハバネラ」をアレキサンドルに歌ってもらい、2曲、ビゼーで
いこうかなと思う。

やはり、オーケストレーションが必要。
平成16年12月2日(木)

フジTVのロケは立教大学の前のリビエラでとても素敵だった。
面積が限られているこんな都会なのに、真ん中に空間を配置して、建物の屋根を瓦
にして、バリ島みたいな応接間と和をマッチさせて、しかも、狭いながら滝まであって
感動的。誰のデザインかわからないけれど、センスがいい。
こういう人に、大江戸博物館も設計させればよかったのに。あれは、ひどすぎるから。
コンクリートが外から見えたら、最後だと思う。
私は自分が必要とする人材が、自然と集まってきて、それも、自分から捜しに
行かないのに、向こうから偶然に来てくれるという話を、南アフリカのジュナイドにしたら
それは、自分が人生に真剣に取り組もうとしている時に、天がそうしてくれているから、
その姿勢を崩さずに、進めと言われた。
そうかもしれない。
自分の中に活動を持ち、集中すれば、外へ行って活動を求める必要がない。
ショーペンハウアーもそう言っていたから、本当の仕事を優先させよう。
泡のように消えていく喜びでなく、本当の喜びを手に入れよう。
ところで、今日、写真を撮ってみて、つくづく感じたことは、にゃんぐさんは、
猫の王様だということ。あの存在感がすごい。
平成16年12月1日(水)

「ジェンキンスさんは、「佐渡で仕事がしたい」と伝えてきており、同市では「公民館での
英会話講座などはどうか」などのアイデアが挙がっている」という記事を読んで、
ああ、だめだと思った。
これだから、田舎の人は、発想が貧困で、がっかりする。
ジェン様の価値がわかっていない。
なにが、英会話講座ですか。そんなもの、駅前留学のヒッピー講師だってやってるの
だから、天下のジェン様にそんなこと、させてはだめ。
私なら、ジェん様主演にした、再現ドラマを考える。
「北からの帰還、涙のドキュメンタリー」の連続テレビ小説に出演してもらうのが一番いい。
世界でただ一人、この役をできる俳優は、なにを隠そう、このジェン様しかいない。
ジェン様ブームも夢ではない。これは、シルバー世代に大きな自信を与える。
北の情報も満載のこの番組は、男性ファンも多くつかみ、冬ソナを抜く視聴率を誇り、
それが韓半島でも放映される。
当然、将軍も見ていることを前提に台本を書いているから、いろいろな意味でおもしろい。
将軍役は誰がやるのかな。
ジェン様番組の将軍役決定のための公開オーデションも1回分の番組にしてしまうのが、
ジャニーズ事務所の番組みたいで、喜び組のオーデションなんか、
バラエティ番組として、結構視聴率いける。
でも、民放でもこんなのやらないでしょうね。
受けるか、ブーイングかのどちらかしかなく、首が飛びかねないし、台本作家など
秘密工作員に消されるかもしれない。言いだしっぺが一番アブナイ。
こいつは、はしゃぎすぎ、不謹慎、消えろという感じになるのでしょうね。
平成16年11月28日(日)

睡眠をたくさんとることで、健全な思考ができる。
デュマ・フィスの「椿姫」を読みながら、美容院で昼寝。
ここ2ヶ月、ずっとロシア語の会話練習CDばかり聞き続けたので、合間に、オペラ・
アリアのカラオケCDをかけながら、自分で、旋律を歌っている。
あまりタイトな予定を組まないことが大切。電気調理器と、フライパン2個以外に、
お鍋をひとつだけ残して全部始末してしまったので、シンプル・ライフで楽ちん。
平成16年11月27日(土)

マークさんに月に一度会うたびに、いいお話しを聞く。
「休暇が楽しみだ。これで、仕事ができる」だって。
小学校の授業がなくなれば、やっと、教科書の執筆に時間を費やせるという意味。
よくよくすごい人だと思う。
私は、前回マークさんに「コークを飲むな」と言われてから、毎日のように、100%
果汁ジュースと牛乳をごくごく飲む生活をしている。
本当にまともなアメリカ人がいるものだ。業界にはいないタイプ。
私の出会った業界アメリカ人は、ひどいのが多い。
マークさんみたいな人こそ、日本が必要としているアメリカの頭脳だ。
平成16年11月26日(金)

セルゲイちゃんの風邪がひどくて、涙で片目が開けられない。来週の水曜日にワクチンに
連れて行こう。風邪の時、ワクチンのお注射したら、弱っていて、耐えられないかも
しれないから、来週にお預け。
平成16年11月25日(木)

ウクライナのエレナがリハーサルに来る。
初めて見た時から、私の大好きなタイプで、踊りも上手。英語もよくできる。
国立の芸術大学を出ている他のウクライナやロシア・バレリーナや、バレエ団出身者は、
みごとに英語がまったくできない人ばかり。だから、私との頃は「新宿国連」で、公用語が
英語だから、仕事がし難い。
それで、今は、エキストラで人が足りない時は別として、英語ができる人しか、
ダンサーは採用しない。他の国のダンサーとコミュニケーションが取れなかったら、
リハーサルにも支障をきたす。
来日して、出産子育て(ゼロ歳児)をしているので、踊る機会もなかったから、思い切り
踊ってほしい。
クラブ・ダンサーでない貴重な存在。この国籍だったら、多分日本でこの人、一人しか
いないのではないかと思う。
クラブ・ダンサーで日本人客と結婚すると、ロシアでも、ブラジルでも、フィリピンでも、
ルーマニアでも、ポーランドでも、みんな、それ系の一種独特の雰囲気を持った、
お水ダンサーの系列になるので、こういう天使は大切に守ってあげたい。
というか、守るのは、この人の日本人配偶者がしないといけないことなのだけど。
日本人の男は無神経で、結婚後も平気で外人妻に、結婚前のお水の仕事を継続
させていたりするけれど、どういう神経しているのか。
平成16年11月24日(水)

ロシアのオペラ歌手、アレキサンドラさんと、伊勢丹会館の「ペチカ」で、ロシア・
ランチ食べ放題をしてから、マリカ・サロンで上演の相談。
今まで、ダンス・ショーだけだったけれど、今回からは、ビゼーのオペラ「カルメン」の
アリア、「ハバネラ」を入れる。
ジェラルドさんが、バルセロナのオリンピック会場の丘を登る時に、フランス語で
歌ってくれた「ハバネラ」を、今回は、ロシア語でアレキサンドラさんが歌う。
ロシア語だと、ぜんぜん違った感じになって、なにか、新鮮。
録音の曲に合わせて踊りをつなぐと、本当にもう、出し物というか、色物と言う感じで、
芸術からどんどん離れていってしまい、気になっていたところだったので、ちょうどいい。
本式のオペラ・アリアを入れることで、格調高い雰囲気を保ちながら、インテリから、
変態まで、皆様に楽しんでいただける上演にしたいと思う今日この頃。
バツラフちゃんを、手放すことになり、1週間おかあさんをやった私は、なにか
心にぽっかり穴があいたようで。
イヌおちゃんも、アナスタシアも、セルゲイもみんな(にゃんぐさん以外のメンバー)は
みんな、今夜はじゃれることもしないで、バツラフちゃんのいないことを悲しんでいる。
平成16年11月23日(火)

昨日から電話線が全部切れていて、皆様からお叱りのメール。
通じるのはメールと携帯だけ。もう、信じられない、あのロシア3人組のしわざだ。
にゃんぐさんと、イヌおちゃんだけの時は、電話線が切れるなんていうことはなかった。
明け方になると、革命でも起こしそうな勢いで、走り回り、水栽培の植物も、たたんで
おいた着物もめちゃくちゃ。
やっと決心して、1匹だけの里親になるつもりだったのに、ロシア3人組が次々と
やってきて、可愛くて、かわいそうで、断れないものだから、もう、にゃんぐ皇太子の
猫王国も崩壊の危機に。
政治地図が変わり、ロシア猫たちが、多数派になり、にゃんぐ皇太子は孤立。
イヌおちゃんくらい、機敏に状況に対応できる能力がある人は、すでに、
舐めたり、可愛がったりして、ロシア猫3人組の心をがっちりつかんでいるけれど、
おぼっちゃんで育った、一人っ子のにゃんぐ殿下は、おしんのイヌおちゃんと違うから、
人生で一番大きな困難に直面していると思う。
ブリーダーさんは、プロだから、ロシア猫と、ノルウェー猫が混じった50%ものは、
コンテストに出せないし、まったく商品価値がないから、里親を捜すか、業者に引き取って
もらうしかない。
業者の手に渡ったら最後、あとは、製薬会社か、病院の実験動物。
ひどい薬を注射されて、データをとられて、廃棄処分。
そんなことになるくらいなら、とりあえず、ここに置いていってくださいという気持ちで、
3兄妹の里親になったけれど、さあ、これから、どうしましょう。
清掃スタッフが来ない今日みたいな休日は、私はどうすればいいの。
毎日誰かが吐くし。お砂のお世話。ごはんの周辺。
もう、のんきに旅行なんかできなくなってしまいそう。
以前、にゃんぐさんだけの時は、よく、五反田のパピイ先生が預かってくださいました
けれど、今では、状況が違うし。
平成16年11月22日(月)

イタリア人のフェデリカさんが来て、一緒にカンツオーネを聞いているうちに、
うちのバツラフは、ビル・クリントンのところの「ソックス」に、うりふたつだと言って、
ソックスと呼びはじめたので、ひとこと。
あのクリきんとんのところの猫と比べたら、うちのロシア猫の方が数段かっこいい。
帝国ロシアなら、胸にフリルのついた衣裳の近衛将校で、エカテリーナ女帝の熱い
視線を浴びながら暮らしたこと間違いなしの色男。甘え方が半端じゃない。
サンクトペテルブルクの絢爛豪華な宮殿と比べたらホワイトハウスなんか、
地味で、文化が浅く、問題外。
ところで、来週のイベントのサンタはロシア人に決定。これまで、カナダや
オーストラリアにやってもらったけれど、サンタのキャスティングもワールドワイドに
いきたい。
平成16年11月21日(日)

新宿国連では、外人集めて年賀状用の着物写真会を催す。
モスクワ交響楽団員のユーリさんは、風貌が妙に合っていて、江戸時代風で立派。
振袖の入ったスーツケースを衣裳倉庫に置いてきてしまい、サムライ衣裳ばかりに
なってしまい、女の人には悪いことをしたと反省。次回は、思い切り、振袖で撮って
あげたい。まあ、新年ショーの時にでも着せればいいかな。
着付けの時、私が、パンティーストッキングを何本も使ってしばっていたので、みんな
唖然。それで私は、説明。昔は、腰紐といって、ぜんぜん伸びない材質の紐で
しばっていたから、窮屈でしょうかなかったけれど、今では、こういう収縮性の
あるものが簡単に手にはいるから、気軽に着付けができて、しかも、着ていて疲れない。
ロシア人たちは、全員日本人配偶者があるのに、誰も着物を持っていない。
持っていないどころか、絣(かすり)さえ、着せてもらったこともないとのこと。
そうなのか。私は、私生活がコスプレ化しているから、好きな男にはなんでも着せて
着せ替え人間にしてしまうのだけれど。
平成16年11月20日(土)

暫定マルタ大使代理と、国立銀行が来て、キムチ鍋をする。
靴下の臭いがすると、暫定大使代理には不向きなのではないかと言いたかった
けれど、悪くて言えなかった。
言ってあげることが、親切なのか。触れないでおくことが、親切なのか。
そいつが帰ってから、しばらく、ドアを開けっ放しにした。
平成16年11月19日(金)

今日は本当に感動的な日でした。
生々しい東大五寸釘事件が、本当に心あたたまる結末を迎えました。
世の中には、猫を虐待する人、猫を救う人、正反対の人が生きているのです。
次の人生では、猫を虐待した人は猫になり、自分が仕掛けた、五寸釘で手のひらを
刺して宙ぶらりんになるようになっています。
もうろうとした意識の中で、誰だ、こんなところに、こういう危ないものを仕掛けてと
叫ぼうとした時、気がつきます、そうか、俺が自分でやったんだ、そして命絶えます。
後悔しても、もう遅いのですよね。
心のやさしい人間のおかあさん、ありがとう。
平成16年11月18日(木)

気取ったお姫様のアナスタシアちゃんが、お写真撮らせてくれた。
平成16年11月17日(水)

午前中はこんなのんきな光景が。
夕方、グスタフとアナスタシアがやってきて、セルゲイは大喜び。
平成16年11月16日(火)

猫虐待の東大五寸釘事件の真相が解明された。
文京区は、天使と、悪魔と、秀才と、猫たちが居住している場所であることが判明。
平成16年11月15日(月)

元獣医、現在人間のための医療機関勤務のT先生がマリカ・ハウスのお仲間に。
カリカリは、男の猫ちゃんの場合、石がたまる原因だから注意、水分の多い
缶詰を与えるようにと言われ、ああ、いい方にめぐり合えたと感激。
元ベトナム国立銀行員の紹介だが、最初のコンタクトは、なんと、セルゲイちゃん
来た翌日だったとは、できすぎ。
これは、神様が、私の育児を心配して、天から派遣してして下さった天使だと
直感で理解。
私が猫の里親探しのサイトをつくったから、猫の神様が、ごほうびに、
生後6週間のセルゲイちゃんの健康のために天使を送って下さり、本当に心から
感謝いたします。
平成16年11月14日(日)

マルタの人が朝から来て、悲しそうに言っていた。
「ジャパン・タイムズは、今日、どこどこの国の独立記念日というのが載っているので、
ぼくは、自分の国の独立記念日が書かれるのかと思って、とても楽しみにしていた。
ところが、独立記念日の日になっても、マルタのことは、まったく触れられていなかった。
無視されるということは本当に辛い。
かつて、地中海を制覇し、オスマン・トルコと戦い、マルタ騎士団が活躍して、
ヨーロッパの平和を守ったぼくの国は、いまでも世界第4位の
海軍力を誇る(おいおい、本当か?)のに、日本で一番大きな
外国語新聞に無視された。
毎回違った大使館を紹介するテレビの番組でも、マルタは紹介されたことが
一度もない。日本にいるマルタ人は僕、ひとりなんだ。
僕イコール、動く大使館だ。
僕の国を無視しないでほしい」
それを聞いて私は、血が騒いだ。何かをしないと。
このマルタ人が感じた悔しさ、空しさ、疎外感は、私が必ず、かたきをとってやる。
とりあえず、外苑東通りのビルの3階に空いている部屋があるので、
マルタ暫定大使館を置くことにした。
マルタ人はすでに、自国の外務省にその旨を伝えた。
気が早いところが、私と気が合う。
日本にある多くの大使館の中で、おそらく、焼肉屋の上の階にある大使館など、
この国だけかもしれない。
しかも、暫定大使館の住所は、なにを隠そう、丸子方暫定マルタ大使館なのだ。
ジョークでやっているのではない。このマルタ人も、私も、本気だ。
平成16年11月13日(土)

ふと思う。イヌおちゃんが、人間社会に生きていたら、すごい成功者になっただろうと。
環境への順応性、他社への気配り、抜群の体力と、ソーシャル・イーターの胃袋。
イヌおちゃんがいなかったら、私はセルゲイを育てられない。
平成16年11月12日(金)

夜遅く、セルゲイ・アレクサンドロヴィッチがやって来て、一晩中私を
寝かせてくれなかった。
平成16年11月10日(水)

「マリカさんがお風呂に入っているところをビデオで密かに映している人、それが、スパイダーウェブ、
マリカさんは、知らないから、痛くも、かゆくもない。
マリカさんが、お風呂に入っている時、扉を開けてお風呂場に入って来て体を触る人、それが、ヴァイオレス、
はっきりと被害がわかる」
ウイルスとスパイダーウェブノ違いをこんなにはっきり説明してくれるパソコン屋さんは、ざらにいません。
ロシア語メールの設定のために、ロシア人のITコンサルタントに来てもらって、今までよく理解できなかった
二つの違いがわかりました。
この人、ロシア人だけれど、イタリア人みたいな人で、きっと、黒海の沿岸から来た、血の熱い人なんだと
勝手な想像。
平成16年11月9日(火)

「 寂しがりやなため、いつも人にくっついて歩いています。
座ると必ず膝の上に乗ってきて寝てしまいます」
「この子猫ちゃん、とても甘えん坊で、我が家の犬猫のマスッコット的存在に
なりつつあります。
天使のようにかわいくて、賢い猫です」
「ものすごく人なつっこい、かわいい猫です。
この子は、人のお布団に入ってくる位、懐っこく甘えん坊さんです」
「人なっつこく膝の上で眠るのが大好きです」
「抱いてあげるとすぐに寝ます。
近くであぐらをかいて座っていると必ず乗ってきます。
膝にのっているだけでゴロゴロ言い出します」
これはみんな、猫ちゃんの親バカぶりを披露しているのではなくて、猫をもらって
下さいという方々のメッセージなのです。
最初は、どなたか、猫ちゃんのおかあさんになる人が現れればいいと思って
はじめたのですが、だんだん、疑問がわいてきました。
そんなかわいい子を、どうして、手放すの。
安心しきって、ぐっすりおねんねしてくれる、かわいい子を、どうして、知らない人に
インターネットで譲ってしまうの。
かわいい猫ちゃんは、宝物ですから、大切に守ってあげないと。
猫ちゃんが、グルグル言うのを聞いて、一番嬉しいのは、猫ちゃん本人より、
私たち人間なのですから。
平成16年11月8日(月)

大変、大変、猫サイトが開かなくなってしまった。
あまりにも、アクセスが多くて、自分でも開けない。
ページを分けないと。
それにしても、何が、天下の東大。日本で一番頭のいい人が集まる場所なのに、
どうして、フェンスに五寸釘が打ってあって、それに手のひらを刺した子猫が宙ぶらりに
なって苦しみもがいて、鳴き叫んでいるのに、その五寸釘をなくそうとか、やめようとか
言い出す人がいないのは、どういうわけ。
私は、動物を虐待する人、それを見て見ぬふりをする人を許しません。
心優しい近所の人が、もし、見つけなかったら、その猫ちゃんはどうなってしまうのですか。
自分が、手のひらを五寸釘で刺されて、宙ぶらりんになったことがあるのですか。

東大の人に言います。今すぐ、五寸釘をやめなさい。

平成16年11月5日(金)

あいつはこズルイから、絶対にごまかすだろうと思っていたけれど、ゴアの時の同じように
やはり、こういう結果になった。アメリカは将来を失った。気の毒に。
でも、私の新宿国連は機能しているから、大丈夫。
昨夜会ったマークさんが、いよいよ大学でも講義しはじめたと聞いて、嬉しい。
同じフラットのXXは、毎日2本づつビデオの映画を見る、もう一人のXXは、会社から
帰って5分後から寝るまでずっとパソコン。だけど、僕は、家でパソコンをしないで、
ものを考えたり、構想を練ったり、草稿を書く(手書き)時間に使う。
仕事以外人とも会わないし、旅行もしていない。でも、今僕は自分の業績のために
すべての時間を使っているという自負がある。
ここ25年間一度もコークを飲んでいないマークさんは、私の飲んでいたコークのグラスを
テーブルの脇へ押した。
私は非常に恥じた。バンコクのように、1日にヤシの天然ジュースを7,8杯飲んで
暮らしていられるような国にいる時には絶対にコークなど飲まないのに、私は最近
安易にこういうものを注文するようになっていた。
この機会にコークと永遠に縁を切ろうと決心した私は、朝のドリンクをアロエ果肉入り
健康ジュースではじめた。
平成16年11月4日(木)

今日はオリンピックの場面のロケをした。
平成16年11月3日(水)

明日の撮影のために、イラク人3名を外苑東通りの家に泊まらせる。
本番の日に絶対に遅れる可能性がある人は、前日から缶詰にするのがオフィス・マリカ
のやり方。
大きな役とか1,2人くらいなら、TV局にホテル頼むけれど、30名だと私が自衛手段を
とるしかない。
平成16年11月2日(火)

猫が欲しい言った途端に、どうぞ、あげますという方からたくさんご連絡を
いただいてしまい、嬉しい悲鳴。もらってあげて、下さい。
特に、新潟の地震で、おかあさんをなくしてしまった、子猫ちゃんのことは、
心が痛みます。

今日は、夕方、元モスクワ交響楽団の演奏者が訪ねて来てくれた。
ゴルバチョフの頃から何度か日本にボリショイ・バレエ団の演奏で来日していたとのこと。
お金で魂を売らないロシアの芸術家は本当に芸術家の鑑だと思う。
そういう環境の中で育った芸術だから、舞踊でも音楽でも、文学でも、絵画でも
言葉で言えないほど深いのだと思う。
どんなに才能がある芸術家でも、日本人の女や男と結婚して、日本で生活しはじめたら最後
絶対に才能を生かせなくて、無駄に時間が経過してしまい、祖国で芸術的に高い水準の
仕事をしていた時のことを思い出し、その精神的な虚無感ゆえに、日本人配偶者と
喧嘩をしてしまうのは、芸術のジャンルに限らない。
それは、ほとんど社会問題だと実感する。
日本は経済性を優先して、質を問わないくらいのレベルの人が、つくる側にいるからだと
実感する。幼少から最高の芸術に触れて育っていない人が、業界に入ったりして、
自分の水準でつくるから、その人のレベル以上にはならなくて、いろいろなものが
つまらなくなる。
特にテレビはひどい。バラエティなんか全部やめてしまってもいい。不要だ。
1日でつくったものなど、まともな人は見たくないのだ。
私は自分が今、キャスティングしている、ある番組の衣裳に、アラビア衣裳が必要に
なったので、うちから、アラビア人のタレントを出すのなら、衣裳も本物でないと、アラブ人は
着ないと、制作側に言った。
日本人が見てアラブだとわかるくらいのもので十分だと制作側が言ったので、アラブ人は
誇り高く、また、誇りしか持っていないから、笑いものになったり、アリババに出てくる
盗賊みたいな時代錯誤のパジャマ衣裳は、まず、着ない。
誇りがなによりも大切だから、怒って撮影のロケから帰るかもしれないと言ったら、
衣裳もオフィス・マリカで揃えるように発注がきた。
私は、シリアのダマスカス、トルコ、バグダッド、チュニジアのスークやヨルダンの砂漠で、
衣裳や小道具、剣や水差しなど本物を買い集めてきたから、衣裳は絶対に本物が提供できる。
以前、アラビアン・ナイトをした時、王様役のイラク人が衣裳を脱ぎ捨てて帰ったので、
その時は、クライアントの手前、さすがにぶっきれたけれど、私たちが、アラブの
宮廷のプロトタイプの場面を、やろうとしたので、向こうも、キレたのだと反省した。
踊りの衣裳は、イメージでいくらでも膨らんで、自由な表現で構わないけれど、リアリズムの
芝居や、まして報道や再現ドラマは、本物でないといけないというポリシーを持っている。
ただし、踊りの衣裳は、本物だと退屈で、耐えられないから、それを超えて、違う次元の
表現しかいらない。
私は、つくる過程で遊べる衣裳づくりがたまらなく好きだ。
自分が手がけた衣裳の中で一番気に入っているのは、日本テレビの「生ダラ」で、
長嶋さんが、何度か手をとおして下さった、着るだけで笑いが取れる、究極のジャケット。
それから、テレ朝の「ココリコ」のJメン風ダンス・ショーで、4名の男性ダンサーたちに着せた
ブラック・ベスト。
平成16年10月30日(土)

ショスタコヴィッチを尊敬しているイラク人が朝から来た。
お母さんが胎教にもロックばかりかけていたそうだが、お父さんが徹底してクラシックを
聞いたため、この子は、非常に良い耳を持った、天然の音楽愛好家に育った。
家にピアノがあったのも幸いした。
今までは音楽の才能を伸ばす以前の問題が山積していたけれど、これからは、
本当にやりたかったことにも、挑戦するのがよいだろうと思った。
国際コンクールで優勝しなかったら殺すとまで脅されて、ショスタコヴィッチが、晴れて
1位優勝を手にしたことを、一生懸命に話してくれた。
国の方針に従うふりをしながら、実はところどころに、自分が本当に表現したかった
ものを入れて作曲したショスタコヴィッチはすごいと、そのイラク人は言った。
サッカーで勝たないと拷問が待っていると、イラクオリンピック委員会のウダイが
選手に言ったことを、自分たちイラク人としても問題として経験してきたから、
それの音楽版のショスタコヴィッチに共鳴できるのだろうと思う。
平成16年10月29日(金)

朝顔の双子は、抱き合うようにして太陽の祝福を受けていた。
昨日からじっとそのままのかっこうで、夜を越えたのだ。
こんなに神々しい朝顔を毎日拝める人がこの世に何人いるのだろう。
私は、自分が世界一の朝顔を持っている幸せ者だということに気づいた。
気づいた時にはすでに、朝顔の命の最後の時間だった。
夏の間に気づいていれば、もっと命を延ばせたかもしれない。
十分に愛情を注いであげられなく、渇きで葉を落としたりすることもなかっただろうし、
朝顔が一番多産な時代に、毎日花の数を数えて、喜ばせてあげられたかもしれない。
世界一の朝顔という宝物を持った者の責任として、私は、朝顔の最後を見届けないと
いけない。
私は朝顔の望むことなら、なんでもする覚悟だ。

ところで、朝、起きたら(最近は、起きて朝風呂に入り、朝ごはんを食べるだけで、すでに
12時をまわってしまう。仕事は1時からしかできないので、週末は午前からレッスンが
あるので、大変)、こんなメールがきていた。
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Subject: あんさんは呑気で天下泰平、よろしおすなぁ。
Date: Fri, 29 Oct 2004 10:30:50 +0900

http://www.officemarika.com/1/change1.htm

ええあんばいでお写真も撮れて、ほんまに羨ましい境涯でお過ごしどす。

ベトナム人の男はん、優しそうなお人や。
髪の毛ボサボサの色黒の男はんも、いっぺんにセクシーに変身しはって、
あんさんはえらいたいした技をもってはるわぁ。
皆さんに、どうぞよろしゅうお伝えしておくれやす。
これからも益々お気張りやす。ええもん見せてくれはって
おおきに、嬉しいかったえ。ありがとうさん。
ほな、さいなら。
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笑わせてもらった。吉本の人が書いてきたようだ。
関西人は普通に喋っても、関東の山の手人には、モーレツにおもしろい。

変身芸術ですが、これは、最初に出会った瞬間に、相手の目が
「私はマリカに魂を預けます。どう料理されようとマリカの勝手です。
お好きなようになさって下さい」という光を放った瞬間に、芸術の神様がその人の魂を
抜いてしまう。
魂を抜かれた人は、その代わりに、芸術家の手を経て、美と輝きを手にすることができる。
ここまでで、私の仕事のほとんの部分は終わり。
変身者は、無意識に支払った代償が大きいので、得たものも大きく、あまりの変身ぶりに、
自分で自分の姿を見るだけで、どんどん陶酔して、あとは、夢から覚めない限り、
自動的にそれが継続する。
キツネが憑くとか、芸能における陶酔とかは、それと同じことで、思い込みが強く、
自分が描いたイメージの中で自分が遊べる人だと、変身しやすいし、効果が長持ちする。
理性は一番邪魔なもので、思考は変身の妨げ。
考えずに、まず感じる、これが基本。

感じて動く。感じるから動く。感じなかったら動いてはいけない。
これ鉄則。踊りと同じ。
私はさんざんおかまダンス・ショーに関わってきたので、どういう男を、絶世の美女に
仕上げられるか研究しつくし、経験を積んだ。
メイクや女装をすれば、どんな人材でも美女に仕立てあげられることを知ったので、もう、
そういう安易なことは飽きた。
男を女にするなんて、一番簡単なことだから、人を、何ランクも上の人にする方が面白い。
女の場合は、メイクをするから、簡単だ。私は誰にでもできることは、あまり、興味がない。
うちの事務所へ来たこの人が、これ私の写真ですと見せて、そのギャップを見ても、まあ
この材料使えば、そのくらいには、なるだろうなと思い、別にびっくりはしない。
私の作品ではないけれど、誰でもこのくらいはできるだろう。
私にしかできないことに、私は興味があって、追求していきたいから、今は、
変身芸術を確立させたい。
まずは、材料を入手するところから、それははじまる。
私の場合は、素材が向こうからやってくる。
どうしてだか、わからないけれど、カモがネギをしょって来てくれる。
きっと、私がそれを職業にしていないで、楽しくてやっているからだろう。
今日のヘンシンは、一児の母。


昨日も今日も、ロシア人が4名づつやってきた。15分で済む用事だけれど、みんな
何時間もいついてしまう。ごはんを食べて、話し込んでしまう。
今日来たロシア人に、「スパシーボ(ありがとう)」と言ったら、「バロネッサ(男爵夫人)
にありがとうと言われて、私は光栄です」と言われて、私はびっくりした。
「え」と言うと、「男爵夫人は。ありがとうと言うべきではありません」ときた。
そうか、少し理解できたような気がした。彼らの社会で、私のことを、どんなふうに
話しているのかが。
私の前夫、コレスニコフ男爵のおじいさんが、ニコライ2世に仕えていたのに、
ボルシェヴィキの襲撃を恐れてボヘミアに逃れて、そこで、親子3代目まで、
持ちこたえ、その間に3代目のアレキサンドル・フランティシェヴィッチ・バツラフ・
コレスニコフ男爵が日本人のマリカと結婚して、喧嘩して、離婚して、そして、
晴れてハルコフの領土へ帰るという冒険談が好きなのだ。
フェンシングのナショナル・チームとして活躍していた若き男爵が、夏のある日、
ボヘミアの鍾乳洞の中で、日本人の女と出会い、トリスタンとイゾルでのような
電撃的に恋に陥るストーリーを小説のように楽しんでいるのだ。
BGMに乗った嫉妬深いオーストリアの男、ボヘミアの森と湖、皇帝から授かった紋章、
冬のブルノの社交界、舞踏会でのお作法、こういった小説を読む代わりに、
マリカのところで話を聞こうということになり、入れ替わり立ち代り、ロシア人が
訪れて、知らないうちにここが男爵夫人のサロンになっていたのだ。
しかも、コレスニコフ男爵自身がいなくて、私がその思い出と共に生きているように
見える姿が、余計に彼らの共感を得るのだと思った。
私の手を握り締めて泣くロシアの女の人もいれば、綴りが間違っていますよと
ロシア語を指導してくれる人もいれば、ロシア語の文章に英語訳をつけて、メールを
してくれる人もいる。
ここ数日前から、1日に10名ものロシア人からメールが来るようになり、返事を書く
だけで、すごくいいロシア語の勉強になっている。
どうして、私が勉強をはじめたとたん、急に、複数のロシア人たちが現れてみんなで
私に教えてくれるのだろう。
話がうまくできすぎている。私は、コレスニコフ男爵に、今、スパシーボが言いたい。
平成16年10月28日(木)

朝顔が、すがすがしい秋晴れの中、双子ともう一人子供を生んでくれたのには、驚かされた。
どこに、そんな力が残っていたのだろう。
双子は、互いに助け合うように、しっかりと腕を組んでいた。
双子でない一人の方は、少々小ぶりだとはいえ、完璧な輪郭を誇っていた。
ホットカーペットを敷くほどの気温になったというのに、どうして、こんなことが可能
なのだろう。
私が気にしているから、朝顔は反応している。
私が心をかけることで、私は朝顔の命を引き伸ばしている。


私はアーチストとして、ダンスに限らず、なんでも自分の創作活動の素材だと思っている。
人間を素材にするのは、本当におもしろく、一番楽しい部分は、変身させられた本人が
私によって変身させられた結果を喜ぶ顔を見るところにある。
美容師でもスタイリストでもないけれど、私は、マリカ・メソードという人を変えていくプロセスを
研究している。これは、なにも、ダンスのテクニックを高めるだけにとどまらないのではないかと
最近思うようになった。
コスプレは外側を変えているだけだから、芸術ではないけれど、マリカ・メソードの変身芸術
中から変える。私は、この芸術のジャンルはありえると思う。
やり方はいろいろあり、指一本触れないで仕上げられるケースもあれば、短期間または、
長期戦のケースもある。
いずれにしても、自分が変えたいように変身させるには、相手との強烈な信頼関係が
必要とされるけれど、それは、時間をかけてつくっていくわけではなく、会った最初の
一瞬で、素材を判断するする審美眼が必要とされる。
この素材ならいける。すぐ手を下すか、冷凍庫に保存しておいて、あとで解凍するかは、
その時の状況により異なるけれど、私はこれは、私の芸術のひとつの表現だと思うし、
展覧会などで、展示する必要もない。
画家はたかが絵を画いたいたくらいで、壁に展示して人に見てもらおうとするけれど、私の
作品はもっと、気がきいている。
手を加えて仕上げたら、実社会に解放してしまうのだから。
平成16年10月27日(水)

朝顔は、もはや、私に媚びることもしなかった。
黙って冷たい空気の中で耐えているだけで、精一杯だった。
以前は、交わした楽しい会話も、今朝はなかったけれど、朝顔が全身を集中させて
あと1分、あと1秒と少しでも長く自分の生命を長らえさせるために、懸命なのが
私には世界中の誰よりもよくわかった。
なぜなら、私は世界中の誰よりも、この朝顔を良く知っているのだ。


今日は、ルーマニア人の若手科学者と自転車で二人乗りをした。
いろいろな国の人と自転車の二人乗りをすることが趣味でやっているのではなくて、
たまたま用事で、そうなるだけなのだが、忘れないうちに、リストにまとめておこうと思う。
私は学者の家に生まれたので、なんでもこと細かく、記録をとっておくことに慣れている。
平成16年10月26日(火)

朝顔は、昨日のドレスを黙って着ていた。3着とも少々、はりを失っていた。
しかし、精一杯、ドレスの裾を広げていたところが、やはり、私の朝顔だ。
あせって、アイロンをあてたようなところもなかった。
ありのままの姿を見せてくれている。
ドレスには多少、しわもあったけれど、私は、あの舞踏会の時に輝いていた
女王様の朝顔を見ているから、今朝のドレスを見ても別に気にならない。


マリカ組ヒットラーユーゲント、ダニ君が、ドコモのCMに抜擢された。おめでとう。
これで、ダニ君も外人業界のトップ軍団に仲間入りした。
金髪、白人、女顔、長身、細身、きょっと気が弱そう、恥ずかしがると頬がピンクになる、
4ヶ国語ができる、パソコンが好き、ゴジラのファンだ、お肉食べられないなど、
今どきの自立した女がカワユイと思う要素をすべて持っているのが幸いしたと思う。

最近痩せて、7月に買った少しきつめの指輪がゆるゆるになって、思い切り手を振ると
取れてしまうようになった。ブレスレットも同じ。エクササイズやトレーニングを思い切り
やっているせいかもしれないし、寝不足が続いているせいかもしれない。
私は、翌日に少し筋肉痛が残るようなトレーニングが好き。
特に腕立てをほんの少し回数多めにすることで、翌日に残る腕の筋肉痛はかえって、
嬉しい。まったく筋肉痛がないと、トレーニングの効果を実感できないし、体がなまって
いるのではないかと心配してしまう。
極限までストレッチすることで、シェイプを保っていきたい。

ところで、クレオパトラの真似をしようとしているため、最近は、いくら時間があっても足りない。
クレオパトラは、宮殿ではギリシアと、シーザーやアントニーとはラテン語、召使とは
ヌビア語、その他、相手に合わせていろいろ言葉を変えていたとのこと。
私も、相手の言葉でお返事をするようにしはじめたため、イタリア人には、イタリア語で、
フランス人には、フランス語で、スペイン人には、スペイン語でメールの返事を書く。
英語で書くより5倍から、10倍くらいの時間がかかる。
ドイツ人にはドイツ語は当たり前だとして、他のすべての人には、これまでは、
英語にしていた。
でも、ロシア人には、文章の半分、もしくは、単語を英語アルファベットでロシア語で
書くようにしたら、ロシア文字で返事をくれるような人もではじめて、それを読むのが
一苦労で、嬉しいやら困ったやら。
ロシア語は別としても、この際、忙しくて勉強の暇がないなどと言わずに、仕事そのもの
(出演交渉、出演連絡)が、勉強になるので、それを生かそうという気になってきた。
これまでは、挨拶だけを相手の国の言葉で書いていたけれど、これからは、仕事の部分も
その国の言葉で書くことによって、英語に頼りすぎないようにしたい。
考えてみれば、私は、まわりに何語を話す人でもいる、大変いい環境にいるにもかかわらず、
何年も、英語だけでやってきたこと自体、なんという宝の持ち腐れ。
昨日、ロシア人の業界モデルに、ロシア語を習える環境にいたのに、ひとことも勉強
しなかったのは、本当にもったいなかったねと言われて、非常にガツーンときた。
その業界モデルは、日本人の奥さんとの間に子供もいて、ロシア語、英語、日本語を
同じように話せる。よく頑張った。

できない人というのは、環境を十分に生かしていない人。私だ。
誰でも一度は、学べる環境を体験するのに、環境を生かせなかったら、そこで、
その人はすでに挫折したのと同じ。

環境の提供する価値に気づいた人だけが手にできる宝物、というのが、あるのだと思う。
宝物を手にいれる環境にいながら手にいれなかったら、最高の怠慢。
私の人生は、怠慢の繰り返しだったようにも思える。
これからでも遅くないから、なにしろ前進しなくては。

今日やらないことは、明日だってやらない。やるなら今日だ。
平成16年10月25日(月)

3つ新規に咲かせた朝顔に最高の賛辞を贈った。
ほめられると朝顔はこのうえなく輝いて、人生で最高の笑顔を見せてくれた。
それが、私の目に焼きついて、今後もし、朝顔の健康がすぐれなかったとしても
私は、朝顔が最高に輝いていた今日のこの姿をいつも脳裏に描きながら、見るだろう。
私は、自分が見たいと思った朝顔を見るようになるだろう。


ギリシア系アメリカ人がお夜食に来た。炒飯からお肉を取り出しては、紙くずかごに捨てている。
シーフードも入れておいてよかった。少なくともこちらは食べられるようだから。
ここは、いつも、たくさんの人が出たり入ったりしているので、すぐに食べてもらえるように、
炒飯はたくさんつくっておく。
誰かに似ている人だと最初から思っていたが、2ヶ月経ってやっとわかった。
そうか、エーゲ海のサントリーニ島から発掘された住居跡の壁画に残されていた、
魚を持った青年の絵の人だ。
当時は、地中海に35センチもするような大きな魚がいて、それを、たくさん捕って肩から
下げている、あの有名な壁画だ。
日本に来るまでは、シルク・ド・ソレイユのスタッフだった。
話題になったのは、やはりロシア人のこと。シルク・ド・ソレイユの出演者は、圧倒的に
ロシアやウクライナの、オリンピック金メダル級や、国際コンクールでの優勝者が多いそうだ。
世界で一番きれいな女や男を産出する国で、世界で一番広い国土を誇り、地下資源も
豊富なので、これで、経済がよかったら、世界から羨望を浴びて、憎まれてしまう。
だから、あえて、悪い経済、混乱した状況、不便な旅券を保持することで、なんとか
バランスをとっているということで、結論が出た。
そうでないと、あまりにも不公平だ。美しい人は、どこかでつらい思いをすることで
支払いをする必要がある。ロシア、ウクライナとは、そういう国なのだ。
自転車を二人乗りして、外苑東通り別館に
送り、真夜中に24時間スーパーで買い物をして帰る。
ここ数ヶ月、24時前にごはんの買い物をしたことがない。
平成16年10月24日(日)

朝顔は、3日前から同じポーズで、気取っている。
でも、近づくと、20年前の一番きれいだった時に、好きな男に買ってもらった
毛皮の外套を、後生大事にまとっているのがよくわかる。
よくよく見ると、ところどころ、ほころびている。
あまりに気の毒だったので、思わず、
「毛皮、着てるんだね」と言うと、
「だって、何も着ないわけにいかないから」と、黒い真珠と呼ばれた女性歌手が
パリのクラブで答えたのと、同じ返事をする。
私は完全に朝顔の魔法にかかり、女王の虜になった。


私は凝り性だから、ひとつのことを、これでもか、これでもかとやるのが好きなので、
究極の柔軟性を要求される洋舞や、こつこつ単語を学ぶ語学は、とても性に合っている。
ロシア語の勉強は、字がキリル文字なのにもかかわらず、かつてドイツ語やフランス語を
はじめた時よりも、数段早く進んでいる。
試行錯誤の末、速成メソードがわかってきたからかもしれない。
ともかく、ずっとその言葉のCDを聞いている。わかっても、わからなくても聞いている。
本は、暇がある時以外、あまり見ない。
でも、どうしてか、言っている内容がどんどん理解できるようになってきている。
自分で話すことはできなくても、言っている意味はわかるようになる。
18歳から23歳くらいまで、毎日やっていた勉強法は、1日50単語の自己テスト。
白水社のドイツ語基本4000語をAからzまで、毎日50づつ、英語で書いて、その答えを
ドイツ語で書く。
間違えたら、翌日は、ノルマの50と、前日の間違え分の合計。
ひどい時は、1日に書かなければいけない単語がゆうに、200を超えていた日もあったけれど、
うちは、裏が白い紙を決して捨ててはいけない家だったので、単語練習をする、裏の白い包装紙は
いくらでもあった。
ドイツ語は、書き方が簡単なので、50づつ毎日やって、AからZまでを数回繰り返していると、
そのうち、全部定着してくるので、そうしたら、今度は、フランス語で同じことをする。
質問はドイツ語で、答えをフランス語で書く。
当時のやり方で、今はロシア語。質問の言語は、そのロシア語の単語に一番近いものを選ぶので、
ドイツ語の時もあれば、フランス語の時もあるけれど、極力、英語は使わないようにする。
英語は実生活では便利だけど、勉強に使うと、感性が鈍る気がするから。
ロシア語は、ドイツ語やイタリア語と違って、書き方が難しいので、スペリングが正しくても、
アクセントのマークを付け忘れたり、ぼうっとした瞬間に、思わず、どこかが、西ヨーロッパの
アルファベットになってしまっていたりで、どこか、必ず一箇所は小さいミスをしてしまい、なかなか、
完璧なスペリングが書けない。
外国人も日本の漢字について、そう言っているのかな、お互い様。
だから、2週間前からスタートしたロシア語の単語練習は、ティーンエイジャーではあるまいし、
毎日新しい50単語に挑戦なんてことはしない。
ひどい時には、50のうち、45こスペルミスをしていて、5こしか完全に書けているのが
ない時もあった。
できた分だけ、新しいのを足して、50になるようにしている。すごい、スローなようだけれど、
復習が多くなる分、よく浸透する。急がば回れ。
いくらでもロシア語の勉強の機会があったのに、それを逃した愚かな私は、今、CDでやっている。
いつでも学べると思ったら、決して学ばない。
以前学んだことは、カビが生えて、簡単に忘却の彼方へ逃げ去る。
だから、今、学んでいることだけが、自分の人生で学んだと言えることだ


新潟の地震で、親戚と連絡がとれなくなってしまった生徒が、夕方のレッスンを
休んだので、代わりに、ベッカム(似ているからこう呼んでいるだけ)に来てもらい、
フランス語と日本語の相互レッスンをした。
信じられないことだけれど、ベッカムが行っている新宿日本語学校は、私が昔、
日本語教師の研修に通った学校だった。
都内に、こんなにたくさん日本語学校があるというのに、どうして、よりにもよって
私が行っていた学校の人なわけ。偶然すぎる。今は息子さんが学長になっている。
先代の江副校長ご夫妻には、大変お世話になった。
当時、四谷の家には、日米英会話学院の外国人留学生が下宿していたので、日本語教師
研修で習ってきたことを応用すればいいのに、一度もしたことがなく、私はその香港人と
英語で喋っていた。
そして、私の中国語の作文の宿題をいつもやってもらっていた。
その香港人の日本語の作文は私が書いていた。
だから、試験の時には、自分で最初から勉強しないといけないので、お互いにとても
大変だったことを覚えている。
ともかく、ベッカムが、パリでラテン・ダンスを教えていた先生だったということも偶然で、
ベッカムは私から舞踊指導のための用語を習いたがっているので、それを教えている。
ベッカムからは、ガストン・ルゴの「オペラ座の怪人」の劇画版のフランス語を習いはじめた。
この本は、パリ経由でイラクへ行った時(緑の党の荒野座ご一行様は、別ルートの
エジプト経由で行ったので、私と一緒ではなかった)、パリの本屋で買ったきり、今日まで
頁を開くこともなかったのに、どういうわけか、戸棚の一番手前に入っていて、
この本をテキストに使用することにした。
「オペラ座の怪人」なので、場所はパリだけれど、グノーの「ファウスト」のオペラを
中心に話が展開するので、ゲーテを感じられて幸せ。
ドイツが少しでも関係しているものなら、なんでも私は嬉しい。
そんなわけで私は、パリジャンとサルサを踊って、ラテン音楽を満喫した。
頭巾ニュースだって見なかったくらいの私が、2週間ぶりにロシア語のCDとチャイコフスキー
以外のものを聞いた。
ラテンの音楽はこんなに楽しいのに、私はここ数週間、本当になにをしていたのだろう。
サンクトペテルグルクの冬の離宮に幽閉されていた私の精神は、はじめて、外気を
呼吸した。
平成16年10月23日(土)

今日、イラク人から連絡があり、イラク赤十字に依頼していた記録の報告を受けた。
イラク人もその報告にショックを受けていた。
頭巾事件は、波紋を広げながら、これから始まるのだと確信した。


朝顔は、知らん顔して、昨日の使いまわしを誇らしげに掲げている。
私はそれをよく知っているけれど、大人だから、口にしない。
言うと崩れてしまうデリケートな関係をたくさん経験してきたから、わかっていても、
あえて、黙っている。
朝顔も、私がそのことについて、つっこまないので、私になにも質問しない。
使いまわしのスカートに、朝顔が、私に会う前に、一生懸命アイロンをかけて、しわをのばして、
あわてて体裁をつくろったのが、よくわかる。
夏のピカピカの朝顔なら、私が昼近く起きてこようものなら、どうして、遅く起きたのか、
今日の仕事は何時に始まるのか、どこへ行く予定か、誰に会うのか、
昨夜は何をしていたのか、誰に会ったのか、その人はどういう人なのか、
考えられる限りのありとあらゆる質問をしてくるだろう。
私はうるさいのが嫌い。
だから、自分も弱みがある、私の朝顔が好き。
平成16年10月22日(金)

頭巾が逮捕された。「おめでとう」という電話がかかってきたけれど、なにか、素直に喜べない。
逮捕されたところで、イラクの子供たちやアフガンの人たちが、おいしいごはんを食べられるわけではない。
寄付を必要としている貧しい人たちは以前と同じまま。寄付した人の気持ちも、踏みにじられた。
頭巾口座に眠る膨大な寄付金がその人たちの手に渡らない限り、この事件は終わらない。
薬事法違反などわずかな罰金を支払って終わりだから、本人は痛くも痒くもないだろう。
頭巾口座のお金で大量の食料や医薬品を買って、末端に届ける方法がない以上、私は無力感を感じる。

さて、朝顔は今日は4つ花をつけている。
新しく咲いたのはひとつだけで、あとの3つは昨日からの使いまわし。1つは、一昨日からのものを、
何食わぬ顔で、なんとかもたせているだけなのだけれど、そういう見栄っ張りなところがいい。
芸能の本質は「ハレ」と「ケ」。
ハレの時間に思い切り、自分の生命を賭けて自己表現している朝顔は、神々しく、もう、気軽に声を
かけられないほど。祈りにも似た気持ちで、朝顔の存命を願う。

私の方が年上だし、経験を積んでいる。彼女は本当の仕事をしたことがあるのかしら」とライバルのローラを
評したテレーザが謝罪しないといけないというのは、どこかおかしい。
先代のヒラリーと比較して、ローラは明らかにレベルが下。テレーザがつっこみたくなっても当然。
私がテレーザでも言うだろう。残念なのは、テレーザがケネディのジャクリーン並みの美人ではないこと。
平成16年10月21日(木)

あがりの、こんな寒い朝、朝顔は4つ花をつけている。
そのうちの2つは、昨日咲かせたうちの2つを、後生大事にとっておいて、知らん顔して
今日新たに咲かせたように振舞っているのを知っているけれど、私は黙っていた。
いかが。
何か言ってほしくて、朝顔は自分から声をかけてくる。
やるじゃない。
朝顔は、目をしばたせながら喜んだ。
その喜びは、一昨日つくった中華料理を冷蔵庫から取り出してきて、タルタルソースとチーズかけて
オーブンに入れて、こんがり焼いて、上にパセリのみじん切りと七味唐辛子かけて、すまして
テーブルに置き、食べた男の口からおいしいという言葉を聞く時と似ている。
または、5日も前にネイル・サロンへ行った爪を、なんとかしてもたせるために、ベースコートを
厚く塗り、伸びてきたところには、同系色のマニキュアを細くつけて、うまく修正しているだけなのに
何もわかっていない人から、爪きれいだねと言われた時も同じ気持ち。
昨日咲いた花でも、あたかも今日咲かせたようにふるまえるのは、ひとえに低いこの気温のなせる業。
咲いたとたんに、数時間でだめになる夏の朝顔と違って、秋の朝顔は、それなりに、人生経験を
積んでいるから、ごまかしかたもうまくなるし、その分だけおもしろい。
こちらも、だまされたふりをしているのが楽しくて仕方ない。

さて、今年もまた、卒論の季節が巡ってきた。
私の本を卒論の参考文献にしてくれる学生から連絡があると本当に嬉しい。
舞踊の歴史研究を頑張りなさいと励ましながら、実は、自分が励まされている。
このジャンルで他に参考文献がないから、私もなにか調べる時に自分の本を見て調べる。
本当は、客観的事実だけでもっとふくらませないといけないけれど、研究書としての情報羅列より、
性格的にどうしても、言いたい放題の研究書になってしまう。
猛烈に自分の意見を強調しているから、眉につばをつけないと、マリカ色に染められてしまう。
私は、自分の人生を賭けて主張したいことがある。
それは、バレエ以外の自然発生的舞踊、現在、世界で踊られているメジャーなダンスはみんな、
数々の困難のもと、最下層の名もなき人びとの努力と、「偶然」によって、今のかたちに
なったということがひとつ。
ふたつめは、その偶然というか、宇宙の意思というか、なるべくしてなったことは
その時代、場所、その状況にそれぞれ、素晴らしい天才と言われる人々がいて、それらの
天才が、偶然の機会をチャンスと捉え、自分の意思を持って自分のすべきことをして
偶然と思えるチャンスを生かした時に、新しいダ舞踊の歴史がつくらてたということ。
私のすべての行動は、それを世の中に主張することに専念しないと、もう、
バロック小説になってしまいそう。すでに、バロック小説。
引き出しがたくさんあって、どの引き出しを開けても、また、別の引き出しが控えている。


今日はこれから、イラク人たちが何人か来る。
ラマダーンの途中だから、来てもコーヒーや、ドーナツとか出せないかな。
出したら食べちゃうかな。食べたら、だまって見逃そうと思う。
以前いた、大使館の領事なんか、ラマダーンでもビール飲んでたから、まあ、人それぞれかしら。
都営新宿で来ると思ったら、なんと、トヨタの高級車に乗って来た。どうしてそんなに羽振りがいいわけ。
イラク人4人は、私がすすめたドーナツを食べないで帰ってから食べると言った。偉い。
よく我慢した。外交官と大違い。
イラク人たちと話すと、時々びっくりするようなことを教えてくれるけれど、ここ数年在日イラク人の
カテゴリーが変わってきたことを、この10年彼らと関わっていて感じる。
イラク人がイラン人やその他の人たちとの一番の違いは、みんな湾岸戦争前に来たハイソなインテリ
だということだったのに、最近は、インテリじゃないイラク人がひとりふたり、そして三人四人とどんどん
入ってきてしまい、在日イラク人イコール高学歴の成功者たちというブランド感が変わってしまった。
ロバ使いや羊飼いやっていればいいくらいの人は、出来れば来させないで、ムスタンシリアやバグダッド大学の
卒業者にしぼったほうがいい。入国に際し、英語の試験を課すとか。
そうしないと、せっかく今までレベルを保っていたイラク人も、フィリピンやスリランカ並になってしまったら、
もったいない。
平成16年10月20日(水)

信じられない。台風の雨の中、7つの朝顔が咲いている。
あなたは、私の本当の力を知らないとばかりに、朝顔は得意げに7つ咲かせた
ローズピンクの花を揺らした。
いやあ、おそれいりました。そんなにすごいとは、これまで、存じ上げませんでしたよ。
私が無事、雨を越せるか、明日まで生きられるか、そんなこと考えていたのでしょう。
そのとおり。でも、間違いでした。朝顔は、強い。強いあなたは、美しい、あなたは、
弱くて、死にそうな夏の花ではありません。
ええ、私は、弱くも、死にそうでもありません。夏でなくても、花のつけ方を知っています。
その話し方は、ファウストの最初の誘いをつんと断ったグレートヒェンのようだった。
「きれいなお嬢さん、家へお送りいたしましょうか」
「私はきれいでも、お嬢さんでもありません。お送りいただかなくても、家へ帰れます」

この朝顔は、ただものではない。
どうして、こんなゲーテの最高文学の精神の化身がよりにもよって、21世紀の新宿の
うちのベランダに来てくれているのだろう。
グレートヒェン、ありがとう。
平成16年10月19日(火)

本当に感動的、でも、嬉しいより、朝顔の生命が心配。
今日は、雨の中、4つ、花をつけてくれて、もう、なんと言っていいのやら。
私を喜ばせるために、自分の命を縮めながら、花を咲かしてくれているのなら、
そういう花はいらないという私の気持ちが、朝顔はわかっているのか。
自分の命を賭けて、私を喜ばせようとしている朝顔は、もう、単なる植物を超えて
神々しい存在。
今日が最後なのかもしれない。明日を迎えられるのかどうかも、わからない。
期限がある恋人との時間。
その時がきたら、時が私と朝顔を別れさせる。
それはいつなのか。
明日の朝、また、朝顔に会えるのか。
朝顔は、この冷たい雨を越えられるのか。
こんなに人に気にしてもらう朝顔は、加賀千代以来はじめてかも。

お昼ごはんに、NHKロシア語講座講師のロシア人先生ご夫妻と、伊勢丹会館の「ペチカ」で
ロシア料理食べ放題。他のロシア人と同様に、どうして、これがロシア料理なのという感想のようで。
でも、ロシア料理だと思わなければ、別に問題ないので、大丈夫とのこと。
日本人向きにつくると、そうなってしまうのでしょう。

「ペチカ」にはよく外国人を連れて行くので、覚えられてしまっている。
それはそうでしょう、今日も、2メートル近くある大男を連れて行ったので、食べ放題レストランの
マネージャーとしては、
私がj来ると、たくさん食べるのではないかと、気が気ではないから。
平成16年10月18日(月)

びっくりすることに、朝顔は、きょうも花を咲かせてくれた。
あせらず、キレたりしないで、ゆっくり、自分のペースで咲かせるようにという
私の忠告が伝わったので、今日はひとつだけ咲いている。
確実に、きちんと、花をつけている。
この朝顔、もう、他人とは思えない。

ロシア語の独学を開始して、1週間目となった。
ロシア語の簡単な文章を、ロシア文字のワードで打って、印字してテーブルに放っておいたら、
ダンスのレッスンに来たムッシュウさんが、この字が違う、これも、違うと、赤ペンで
チェックを入れはじめた。
偶然といえば、あまりにも偶然なのだが、ムッシュウさんは、普段は私にレッスンの
日程の打ち合わせをフランス語でメールしてくるのに、早稲田のロシア文学の修士を出て
しかも、修士論文をロシア語で書いているロシア語の専門家なのだ。
私がやっているような、初心者的な過ちを見ると、もう、なんで、こんな簡単なこと間違えるわけと
見ていられないのでしょう。
ありがたいことです。
別れたロシア男より、近くの日本人。

夜は、スペイン人のアーチスト、ペドロさんがご飯に来る。
うちから3分の距離にたまたま住んでいたことも、偶然にしては出来すぎている。
日本人の25歳と結婚して、共通の話題があるのかな。退屈しないかな。
英語もあんまり通じていないようだし。でも、私も人のこと言えないから。
ペドロさんは、本当に心の豊かな素敵な人で、芸術作品は自分の中にある、
自分が行くところ、それが芸術だみたいな考え方の人で、私も共鳴できる部分が多い。
平成16年10月17日(日)

今日で最後なので、江戸博物館に、エルミタージュ展を見に行く。
エルミタージュの本物を当時見ていたら、私は、最初の夫アレキサンドルとことあるごとに
口喧嘩をしなくてもすんだかもしれない。
資本主義の申し子のような私は、ルーブルや、バチカン美術館や、大英博物館や、NYのメト以上の
豪華なものが、共産政権だった国にあるわけないと思っていた。
ロシア人がエルミタージュエルミタージュと呪文のようにとなえるのは、共産圏の人々が
南国というとハバナしかないのと同じで、どうせ、それしかないから、そればかり言っているのだろう
くらいに思っていたことを、本当に反省するようになった。
ロシア軍将校も、なんかというとすぐにエルミタージュが出てきて、あんたたち、ドイツ人の
業績のエルミタージュを心のよりどころにして、気の毒な人たちねみたいな発言が喉まで出た
こともあったくらい。
頭の良いエカテリーナが馬鹿ピョートル3世のところに嫁いで来なかったら、ロシアはどうなって
いたのだろう。
誰もがエカテリーナみたいにできたとは思いがたい。
エカテリーナのやり方は正しかったけれど、ポチョムキン以外の男たちには辟易する。
どうして、世界最高の女帝を手にしながら、侍女ごときと浮気したりするの。
同じ気持ちを、かつて、レスポス島のサフォーだって感じたはずだ。
そして、最近では、小柳ルミ子さんが。
エカテリーナは本当につらかったと思う。
エカテリーナの悲しみが伝わってくる。
ともかく、エカテリーナが、江戸博物館を見たらショックを受けるだろう。
なんなの、これは。これが、美術館なの。なんて、文化的後進国。
そんな建物、わが国では監獄か、兵器工場。
美術館と呼べるのは、中の美術品にふさわしい外見を持った建物だけ。
江戸博物館、みっともないから、どうにかしてほしい。
むき出しのコンクリートは本当に醜いし、色もさることながら、亀裂が入っている箇所もある。
数年前に行った時は、展示品説明の英語文がめちゃくちゃだった。
文化の牽引力となるべき使命があるのに、レベルの低い博物館だ。
平成16年10月16日(土)

昨日、朝顔と約束をしたから、再び、朝、ベランダに出てみる。
今日も4つほど咲いている。
やるじゃないの、こんなに気温が下がってるのに。
お仕事ですから、ぜんぜん平気。
そう、色もすごくいいし、夏の頃と、サイズも変わってない。
でしょ。質を一定にキープできることが、私の特技。
これ、見なかったら、もったいない。夏の間、外泊多くて見ない日あったこと許して。
いいの、過ぎた日のことだから。
あの時、じわっとする気温の中で見ていたら、また、今日とは違った魅力を見つけていたかも。
今の私を見てくれているだけで、私は十分に幸せ。
自分はなんて愚かだったのだろう、夏の日に見ていたら、きっと日に10以上の花を
つけていたかもしれなかったのに。
そうね、日に平均そのくらい、時には15咲かせた日もあった。
その時に見ないで、外泊ばかりしていたことを、さぞかし怒っているでしょ。
怒ってない、その時、悲しかっただけ。私はこんなにきれいなのに、見られていなかった。
今からでも遅くない、時は取り戻せないけれど、これからの朝、いつも一緒。
私は咲かせられるだけ、毎日咲かせる。最後の一輪まで。
無理しないで。別に、たくさん見たいなんて思わない。1日に6つとか4つは負担でしょ。
喜ばせたかったら咲いただけ。
たったひとつでもいい。咲いておはようと言ってくれるなら。
ひとつでいいの。
そのかわり、1日でも長く咲いていてほしい。
そう、長くね、でも、私の時間は限りがあるの。
もう咲かなくなってしまう朝を想像したくない。
あなた、泣きそうね。
泣いている、朝顔のために泣いている。
人間に涙を流させた朝顔であることを誇りに思うわ。
そんな会話で、1日が始まった。

ところで、私が編み出したしたマリカ・メソードというリズム・ダンスの指導法は、どんな
リズム音痴でも治す。
子供だけではなく、大人のリズム音痴も治っていくのが、自分でも驚き。
35歳過ぎた大人は治せないと思っていた。でも、治せることがいくつもの臨床例(?)で
確認できた。
私は、このメソードの確立には、東京都立の精神病院で6年間指導した経験が
大変役にたっている。
自分のところに来る生徒だけでは、決して得られない、試行錯誤の実験結果を多く得られた。
4歳から60代まで、来た人はみんな治せたから、誰でも治せる自信がある。
どんどん治って、一般以上になり、上達して、気がつくと業界に片足つっこんでしまうので、
そうなると、興味を失うから、もっと、究極の「患者」にお目にかかりたい。
世界で一番有名な言語学者が、アビニヨンの森で育った狼に育てられた少年に
フランス語を教えようと挑戦したように、究極のケースを手がけたくなる。
究極のケースといえば、スリランカ人、ネパール人、イラク人は、本当にリズム感が悪い。
やはり、西洋古典音楽を聴かないで、育つからだろう。かわいそうに。


さて、マリカ・サロンは、ロマノフの女帝エカテリーナ2世の宮殿みたいなものだから、
色々な種類の人が出入りする。
今日は、うちのドイツの鼻ピアス嬢がどこでつかまえてきたのか、渋谷のライブで演奏している
ロックグループを連れてきた。
自分より大きな楽器抱えて、この男たち25歳だって、どうやって、暮らしてるのか。
イマ風男の三大条件(猫顔、茶髪、ギャル男、つまりヨン様系)はクリアしている。
ところで、「ぼく、マリカさんと知り合えて本当に嬉しい。ぼくは、マリカさんの助けなしには
東京では生きていかれない。マリカさん、これ教えて、あれ、教えて、ここへついて行って、
どこどこに一緒に行こう」と、私を頼りにしているのが、某国国立銀行のPhD.。
日本語でこういうこと言うと、背中がかゆいけれど、英語だと、ぜんぜん変に聞こえない。
「うとましいほど、いろんな用事をつくっては、毎日ここに来るのよね。
でも、女は、いつでも手に入る男は興味がないのです」
と友人にメールしたら、
「何を贅沢で勝手なことを・・・全くマリカ節には参る。
世の女房達は姑問題でストレス溜まっていたり、鬱陶しい亭主のパンツ洗っていたり、
近所との奥様付き合い等大変なんだから、果報者だと思わないと!」
なんて、お返事をもらった。

毎日青春、マリカの人生。
平成16年10月15日(金)

とても良いお天気で、ベランダへ出ると、朝顔が咲いている。
数えると6つ。
10月も半ばになったというのに、こんなにたくさん咲いてくれて、ありがとう。
すごくきれい、嬉しい。
あら、10月半ばで咲いたら、おかしいかしら。
いいえ、とんでもない。
お天気がいいから、気分が出て、咲いただけ。
明日も、咲いてくれるの。
そうね、朝早くベランダに出て来て、見てくれるなら。
はい、早く起きます。
きれいって、言ってくれるなら。
絶対、言います。
喜んでくれるなら、私咲いてもかまわない。
嬉しい、最高。
こんな素敵な会話を交わしてから、1日が始まる。

゜Subject: えぇo(^-^)o
ところで、マリカさんのメールの差出人名変えられましたか?もしかして、ご結婚でも
されるのかしら(*^_^*)」なんてメールいただいて、あらあら。
最近、私からの返信メールにMarika Watarovnaと書いてあるのは、ロシア式に父の名前を
つけているから。
結婚しようが、離婚しようが、決して変わらない父親の名前をつける習慣のあるロシア式は、
私には都合がいい。
特に2度結婚して離婚すると、お年賀状出したいのですけれど、どういう宛名にすればいいですか
なんていう質問されてしまうこともあり、言い訳に困る。
だから、結婚しても、離婚しても、まったく関係ない、父の名前を名乗るロシア式がいい。
亘という父の名前の語尾を女性形にして、ワタロヴナ。私が男だったらワタロフ。
最初の夫コレスニコフ男爵と離婚したことで、素晴らしい、いくつものときめきの恋を経験したから、
別れてよかったというのが、はじめの数年の見解だった。
でも、惜しい失くしものをしたというのも事実で、もし今、私がコレスニコヴォヴァ男爵夫人を
名乗れるなら、心地よいロシア人社会にどっぷり浸れるのに。
不思議なことで、自分がコレスニコヴォヴァを名乗っていた時や、ロシア軍将校と連日顔を
会わせていた時は、ただの1文字のロシア文字にも興味が持てず、夫とはドイツ語、
将校とは英語で話していた。
でも、そのどちらも失くしてみると、無性にロシアが懐かしくて、言語に興味を持ち始めた。
結局、話す内容がある時、それが何語だなんて、人は気にしない。言語は内容だから。
話す相手を失った時、その人の母国語に言いようもなく憧憬の念を覚えるのは、
言語が、形式になるから。
平成16年10月14日(木)

セントペトルスブルク・バレエで学んだ美人バレリーナを先週、いきなりここへ連れて来た、
イギリス人の新聞記者が、電話をしてきた。
私は用事で弁護士のところにいたので、長くは話せなかったが、10日後にバグダッドへ
行くように指令が出たと言ってきた。
初めてのイラクなので、身の危険をすごく案じていて、非常に興奮しているようだった。
イギリス人が殺されたばかりだから、無理もない。
日本語が完璧にでき、世界を回り、二番目の奥さんがルーマニア人というこの人。
せっかくお友達になったばかりの、このような将来有望な人材が人質に取られたら。
そう考えると、できるなら、あそこだけは行ってほしくない。
私がバグダッドに行った時は、本当によかった。パレスチナ・ホテルを出て、友人の
メルセデスで、自由にいろいろなところへ遊びに連れて行ってもらい、ここ、かしこに呼ばれ、
ご馳走になって、昼寝までする毎日だった。
大臣の家から、月収5ドルの役人の家まで、いろいろ見たし、街でふらふらショッピングもして、
20センチくらいの高さに積まれたお札の束を毎日消費した。
今のバグダッドの現地記者は、ホテルから一歩も出られないで、取材らしいことも自由に
できないでいるから、94年、95年にバグダッドにいた私の方が、よほど、現地のいろいろな
人々と知り合って、さまざまな場所へ足を運んでいるかもしれない。
私は、そのイギリス人の記者にバグダッドにいるある人に会って来るように頼んだ。
イギリス人は、快く引き受けてくれた。
私が1年半の間気になっていたことがやっとわかる。気持ちが楽になった。
どうしてこのイギリス人は、絶妙なタイミングでロシア人バレリーナを連れて来てくれたのか。
私がすごく必要としている人材だった。以前、バレエの人が必要だった時なんか、チェコの
ブルーノ国立バレエ団にオーデションに行ったくらいなのに、自分から来てくれたなんて、
偶然にしては、出来すぎ。
しかも、近日中にバグダッドへ行く。どうして、そういうことになるわけと、問いかけたいくらい。
ところで、最近よく思うことは、自分は、宝物を手にしている時に、その価値に気づかず、
次の宝物を手にすることや、これは、もう、自分が所有した宝だと安心するあまり、
現在自分が手にしている宝物を失ってしまう、そういうことの連続の人生を
送っているような気がする。
世界で最高のものを手にしていたのに、それを素直に心から大切にしなかった自分は
罪深い人間だと思う。
宝物を失ってしまったら、それは自分の怠慢。心をかける。心をかけていることを伝える。
その宝物を大切にしているという具体的な証拠を見せる。
不断の努力によってしか、宝物は自分の手で所有できないと、つくづく思う秋の宵。
平成16年10月13日(水)

今日、東京地裁から、頭巾裁判の判決文が送達されたけれど、まだ読む気分にならないので
開封の時期を待とうと思う。
今さら、急いでもしようがないので。

衣装倉庫へ行くために、テレ朝のスタッフと職安通りドンキホーテの前で待ち合わせる。
ドンキの1階の携帯充電のところで、ヨン様のポスターやカレンダーをたくさん売っている。
あの笑顔を見て、ぼうっとしてしまう人は多分、自分の胸に、本物の金髪の男の頭ををしっかりと
抱きしめたことのない女なのだと想像する。
もし、朝のまどろみの中で、美しい金髪の男の天使のような光る金髪を、すぐ傍らで見る
幸福を味わった女なら、30過ぎて茶髪に染める男になびかない。
むしろ、もうおやめなさい、みっともないでしょ、そんなことしなくていいの。
髪の毛染めるより、男にはもっとやらないといけないこと、いろいろあるんじゃないの、くらい
言わないと、猫男系は、精神的に成長しない。
恋愛にうぶな、もてない女に王子様扱いされて東アジア限定で陶酔したりしないで、
欧米のスーパースターの間でも十分に通用するようになった時、ヨン様はさらに成長するだろう。
私は、むしろ、それを期待したい。スケールの大きな男になってほしい。
その意味で、オリビア・ハッセイと結婚した”ジャパニーズ・ロック・シンガー”は偉かった。
二人の間の子供がかつて、アメリカの自宅のプールに落ちた時、現地の新聞は、
布施さんをそう形容していたのを思い出した。
平成16年10月12日(火)

17名の外国人がミュージックビデオの撮影で出演。日本人の指揮の下で、ドイツと、
ロシアとイラクと、アメリカと、ルーマニアとカナダとニュージーランドがみんな心ひとつになって
雨の中を、作品を仕上げるために、仕事に励む姿を見るのは、実に気持ちがいい。
ファウストなら、
「時よ、止まれ、お前は美しい」と思わず叫ぶかもしれない。
私が踊りや撮影で普段から当たり前にやっている多国籍軍による作戦実施が、どうして、
ブッシュにはできないの

「ダンスの新宿国連」の事務局長であることを、私は誇りに思う。
さて、ロシア語でも勉強しはじめようかなと思っていた矢先、ロケバスで、隣に座った金髪美人
(常連のラリちゃんが別の仕事で来られない代わりに来た)が、
たまたまNHKロシア語講座講師のXXXさんで、ご主人の東大のロシア人講師と共に、夫婦で
ロシア語講座の講師をやっている人だったのは、偶然にしては、できすぎ。
いったい、どれだけの確率で、そんなことが起きるのか。天文学的確率
撮影の合間と、行きかえりで、結局、ロシア文字全部読み書きできるようになり、
簡単な文章ならつくれるようになったのは、ボルガ河からたちのぼる霧の魔法に
かかったからとしか、思えない。教える人がいいと、効率がいい。
ロシア軍将校が私のパソコンにロシア文字をインストールしたので、これからは、
楽しみも増える。
二十歳ではじめて、イタリア語を習い始めた時も、こんなふうに嬉しかった。
アレキサンドル・コレスニコフ男爵と出会った夏も、喜び勇んでチェコ語に励んだ。
語学は新しい世界への旅立ちだから、心が躍る。
平成16年10月11日(月)

クリストファー・リーブさん、大好きでした。スーパーマンに変身していない時のスーパーマンは
母性本能をくすぐる、魅力的な男性で、スーパーマンになっている時は、夢をかなえてくれる
ヒーローでした。世界でこれほど愛されたキャラも少ないでしょう。
短期間にあまりに愛されたために、彼は、残りの人生をあのようなかたちで過ごしたのでは
ないかしら。
人間一人に与えられた愛の量は、みな同じで、それを80年かかって、ゆっくり地道に使う人もいれば
スーパーマンのように、人生のある一時期に一気に使ってしまう人もいる。
あまりに瞬間最大摂取量の多い愛を受けたからこそ、残りの人生でそれを支払っていたのでは。
ジョン・レノンも、ブルース・リーも、ジェームズ・ディーンも、まりりん・モンローも、ジョン・F・
ケネディも、ケネディJr.も、みんな、あまりに愛されたから、支払いが大きかったのではないかと
思うこのごろ。彼らが支払ったのは、自分の人生。
 さて、スリランカ日本人被害者の会に新しい被害届けが出されたので、ご紹介。
「スリアホ」なる新語をつくりだした、桜さんには、座布団をあげたい。
今夜は、明日の撮影に備えて、イラク人二人が、外苑東通りのマリカ・ハウスに泊まりにきました。
トニーさんの隣の部屋にお布団を並べて寝ていただき、朝5時起きで、2階や3階に在住の他のメンバーと
ロケバスに乗り込む。
業界黒人より、身近なイラク人。切実に感じる。
うるさいことを言ってくる業界黒人なら、決して受けてくれないような長時間拘束の
撮影の仕事を、ふたつ返事で受けてくれる来日したてのイラク人には、本当に感謝。
平成16年10月10日(日)

「先生、ぼく、自分の社交ダンススタジオ世田谷につくったよ、名前は先生の真似して
ジャパン・ダンス・アカデミーにした」と言って、透さんが電話をしてきました。
JDAだったら、うちと同じじゃないの。でも、透さんだから、怒れない。
なにしろ透さんが19歳の時から知っている。
徹さんは、美貌と技術で、押しも押されぬショーダンス界の日本人男性舞踊手として
一時期頂点を極め、テレビの歌番組でも、有名女性歌手のバックダンサーを多くつとめた。
その後、社交ダンスに転向し、ついに夢を実現して、社交ダンス用のスタジオをくつった。
昨年は武富士コマーシャルののカードでタンゴ編にも、メインで出演してもらった。
美貌と技術が溶け合って、見る人を魅了する。モデル経験も多数ある。
文字通りトップを極めた人なのに、いまだに、私を先生と呼んでくれる。
透さんが来てくれていた頃、私はスタジオがなかった。
渋谷区内の公共施設を、ここかしこ借りては、今日は、ここ、明日はここでとジプシーのように
レッスンをしていた。
お稽古へ行く時に、ポータブルのカセットデッキを運ぶのが徹さんの役目で、お稽古前に必ず、
一緒に中華料理屋でチャーハンを食べた。私も徹さんも若かった。
透さんのような人の人生の早い時期に最初に関われたこと、その後もずっと長くお仕事で
よいお付き合いができていることを嬉しく思う。
ショーダンスの透さん、フラメンコの克己さん、ヒップホップのサムさん、みんな当時のよい
お友達だったが、それぞれに、その世界で頂点を極めて、私はなんて、素晴らしい才能ある
人々に出会ったのか、そのことに、感謝したい。
平成16年10月8日(金)

はじめて運転免許から眼鏡等使用の文字が消える。
レーシックをして本当によかった。以前の10倍見えるからここ数年人生が明るい。
目が良く見えると、心もの目も良く見えるようになり、以前は見えなかった
人の苦しみが見えてくるようになる。

鮫洲の建物、十年以上前から改装一切していないけれど、壁紙くらい貼れないの、
天井の材質変更できないの、照明器具どうにかならないの、水まわり最低だけど、
教室の黒板や演台ひどすぎ、階段どうにかしてほしい、日本はお金いっぱいあるのに、
どうして、人の国にあげるお金はあっても、自分の国の運転人口のために使うお金は
ぜんぜんないわけ。
よその国の、悪徳大臣たち太らせるより、日本の運転者たちに、デザイナーブランドの
インテリア提供してほしい。そうしたら、鮫洲がもっと素敵なところになるのに。
ところで、講習の教官が、途中とか、最後に「ご質問は」と言わないのは、よくない。
聞かれたら困るみたいな態度でどんどん終わらせようとするので、私がしっかり
そのおまわりのおじさんに、質問したらびっくりしていた。
人に質問ばかりすることに慣れている人は、いきなり質問されるとびびるみたい。

ところで、片付けていたら、スイスのフリブールで撮った写真がでてきた。
ずいぶん大きなリボンをつけて、7月なのに、白いふわふわのアンゴラのトップ着て。

公演の合間に、お散歩。自由時間がやたらとある公演期間だった。
このあとトリスタンとイゾルでみたいな劇的な出会いをして、バルセロナへ。
アドベンチャーな夏だったこと。小説に書こうとしても、書いている最中に
次の小説が現実にはじまってしまうから、一向に小説が完成しない。
誰にも会わないで、過去とだけ向き合っていないと
私は自分自身が小説になってしまう。

そして、気がつくと小説が消えて、残骸の自分だけがいる。
誰でもそこそこ恋をしてかけがえのない愛に生きるけれど、書かれない限りそれは
小説ではなく、個人の思い出。
人生は書かれてはじめて小説になる。
平成16年10月7日(木)

朝、母親の電話で起こされる。LPレコードどうするの、捨てちゃうのもったいないわね、
邪魔だけどどうする、どこかへ保管するの。捨てたらだめ。宝物でしょ。
どうして、朝9時にそういう用件でかけてくるわけ。
昨夜久々に本格的に頭巾サイト管理人業をしたので、朝起きれなかった。
おやまあ、行こうと思っていた鮫洲にも行かれず、でも、免許更新は明日でもいいか。
うちはクラシックとミュージカルのサウンドトラックしかない家だったので、「ウエストサイド
ストーリー」は子供心にも現代音楽代表で、それこそ百万回聞いた。
子供が聞いてもバッハは古臭く、シュトラウスは心地よかった。
マーラーはつまらなく、ドビュッシーはかっこよく、スメタナは重く、
チャイコフスキーはすごくて、シューベルトは気が楽だった。
それらのLPレコードには、ありがとう以上の気持ちがある。
それらがなかったら、今の私はない。
クラシックしか聞かない環境で育ったから、今の自分がある。
今、私がマリカ・メソードという絶対リズム感修得のためのレッスン・メソードで
ダンスを指導できるようになったのも、これらのLPレコードのお陰。
踊りやピアノの先生は、週に何時間だけれど、レコードは家にいる時、ずっと
かけ続けていたから、私の本当の先生は、クラシック音楽。
アニメの主題歌は知らなくても、たいていのクラシック音楽なら、題名を言われただけで
アカペラで全曲歌えた。
一人でいる時間が長い子供時代を過ごしたので、音楽や本や創作舞踊(曲をかけて
勝手に踊っていた)にかける時間がたくさんあった。
もし、四六時中親がそばにいて、話しかけてくる環境だったら、今の私はなかった。
私が私であるために、醸造中の時間を多くとれたことが人生を変えた。
クラシックを聞き、バレエ、オペラ、あらゆる上演や美術館博物館を見る生活パターンが
10歳までに完全にできていた。
今、私が指導している生徒で、音感に問題のある、つまり、見た瞬間にダンスが踊れない
人に共通しているのは、人生の一番大切な時期、8歳までに、クラシック音楽を
聞いていないということ。
家にクラシック音楽がないということが問題。親がクラシック音楽を聴かないことが問題。
二十歳になっても、まだ一度も演奏会に連れて行ってもらっていない人に限って、
週刊誌だ、流行歌手のライブだ、TVの人気番組だ、原宿だ、ディズニーランドは
よく知っている。
どうでもいいことは、切らないと。
本当に必要なことだけをやろうとすると、クラシック音楽を聴くことが、最後のいくつかに
残る。20年前からは、私は別にクラシックに限らず、ボサノヴァや、スタンダード・ジャズも
クラシック同様に意識して聞き、楽しんでいる。
ジャズ・ダンスという定義を考える時に、ジャズ音楽の大切さ、価値を評価しないと、
本当のジャズ・ダンスは理解できない。
ボサノヴァや、スタンダード・ジャズは、おしゃれな恋みたいなもの。
あれば素敵で、とても楽しいけれど、でも、クラシックは、生命維持に必要不可欠な
要素なのだと思う。
私は、古いLPレコードに足を向けて眠れない。
私の原点がそこにある。それらをすべて買ったのは、母だった。
平成16年10月6日(水)

頭巾サイトを復活させてという声に励まされ、以前私に送られてきた頭巾のメールや頭巾自身の
言葉によるMLを昨夜再アップしたところ、偶然かどうかわかりませんが、今日になってから、
そのサーバーが一切動かなくなってしまい、おやおや。
このサーバーは、自分のではなく、ただ、間借りしているだけのヤフーですから、それが
動かなくなるなんていうことは、これまではまずないので、毎日少しづつ頭巾サイトが
以前の100ページに戻るのがコワーイと思っている人(もしくはその家族やお仲間)が、
なにかやったのかどうかは不明。
9月30日の日記に登場人物一覧表を書いたので、敵はヤバと思ったのかも。

寄付金詐欺とか、サーバーおたくとか、手下の募金乞食使った人道援助家とか
私を大嫌いな人はたくさんいるので、サーバーが動かなくなっても驚かないにゃん。
青がだめなら、赤クリック。ノスタルジックな人向きに緑も用意。
かえって、露出度が増して、損したのはむこう。
だけど、ページ整理しながら、全部アップするの、タルいからメールによるリクエストで
アップしてる今日この頃。
平成16年10月5日(火)

トニーさんが日本に戻って来た。
今日からマリカ組で、外苑東通りの3階に住む。
僕は、マリカのヘルプが必要だ、マリカがいないと、何もできない、どうしてマリカみたいな
お友達ができたのって、僕はみんなに嫉妬されちゃったんだよ。
ねえ、マリカのスケルトンブルーの引き出しちょうだい、自転車借して。
某国元国立銀行のトニーは将来は、国立銀行総裁とか、大蔵大臣とかになる。
現在日本でPhDの勉強中。
悲しいほど口が下手な自称「シベリアの理髪師」のロシア軍将校の正反対の性格。
この中間くらいの人だと、でも、かえって、退屈かも。
人は極端がいい。芸術も極端がいい。恋も禁じられたものがいい。
生活の一刻一刻が、研ぎ澄まされて、スリリングなのがいい。
もう、これ以上いらない、これでいい、時よとまれと言ったら、悪魔に魂を抜かれてしまう。
平成16年10月4日(月)

ロシアのサーバーは向こうからのメールは届くけれど、こちらから送ろうとすると
自動的にはねかえされてしまい、なかなか送れない。
イラクやベトナムとだって、普通にメールのやりとりができるのに、どうして、
ロシアはだめなの。
いまだにモデム使っていて、ADSLがないからのろい。写真も送れない。
ロシアのサーバーはもしかして、スリランカのモデムのサーバーよりひどいかも。
スリランカより下だったら、もう、世界最低クラスということだから、ロケット飛ばす暇が
あるなら、ADSL各家庭に普及させろとプーチンに言いたい。

ルーマニアから来た生徒も言っていたけれど、インターネット代金が月額1万円
かかるから、もう、解約したとのこの。
月給2万円の国で、インターネットに1万円払ったら、たとえば、月給20万円の人が
10万円をインターネットにつぎこんでいるのと同じだから、これって、ほとんど
犯罪的に高額。
スカパーでのルーマニアのコマーシャルは本当に芸術的で、エスニック要素が随所に
散りばめられて、テンポがあり、立体的で、私は大好きなのだけれど、そんなに素晴らしいもの
つくれるのに、どうして、もっとも基本的な通信環境整備できないの。
平成16年10月3日(日)

信じられないくらい、かわいいピパンちゃんのお写真が出てきてしまって。
たまに引き出しを整理してよかった。
この子がいなかったら、嵐のような日々を過ごせなかった。
動物の純粋無垢な瞳は、私の心を洗い流してくれる。
平成16年10月2日(土)

青い鳥症候群という言葉をつくってしまったけれど、私の造語なので、気にしないで
ほしい。
青い鳥症候群とは、メーテルリンクの「青い鳥」の話のごとく、鳥は、森を出るまでは
青いけれど、翌朝になると、色が黒く変わっているという事実を目のあたりにして、
精神的ショックを受ける人の症状。鳥は森の中で見ないといけない。
外に連れ出すと、色が変わってしまうから。
今日は家の中で蜂に刺されて、しかも、刺された場所が胸で、あと数センチでXXXという
きわどさ。どうして、こんなことになったのか、考えられない。
外苑東通りプロジェクトで、蜂の巣を2度にわたって襲撃するよう中国人に命令を
出した私を目の敵にしているのかも。
私は指示をしただけで、実行犯は中国人だったにもかかわらず、向こうは頭がいいから、
私の役割を主犯格と理解したらしい。
蜂が私を追って、外苑東通りから、市谷台町まで、飛んで来るのか。
そして、ベランダの開いた扉から室内に入り込んで、襲撃をするのだろうか。
もしかしたら、そのくらいの能力をもっているのかも。
ひどく腫れて、熱を持ってなにもできないけれど、最後の力をふりしぼってダンスの
レッスン。
毒がまわって死んだら、本当にいい笑いもの。
ひとつハイライトは、猫のイヌおちゃんが、瀕死の蜂を捕まえてきて私のパソコンの前に置いた。
母親の敵を息子がとったのだと、誉めてあげる。
私の母はパニックになってしまい、アロエの葉をむいて、熱をひくために患部にをつけろ、
タイのニワトリ病の蜂版だから、気をつけろ、もうバンコクにショッピングに行くなと、
ありがたいけれど、科学的根拠がないからいまいち、うるさい。
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